オーバーレイとは、インターフェースの一部を他のアプリケーションの上に表示するアプリケーションのことです。ボイスチャットやグラフィックアプリケーションの多くに、ゲーム体験を向上させるオーバーレイが用意されています。ただし、場合によってはこれらが負担となって、帯域を消費したり、特定のプログラムと互換性の問題を引き起こしたりすることがあります。このような場合はオーバーレイを無効化する必要があります。オーバーレイが用意されたプログラムの多くは、アップデートがあるたびにオーバーレイが自動で有効化されます。アップデートのたびにパフォーマンスの問題が発生する場合は、これらを無効化し続ける必要があります。
以下では、普及率の高いオーバーレイとそれを無効化する方法をご紹介しています。
- AMD Radeon ReLive
- Discord
- Nvidia Shadowplay/Share
- Overwolf
- Razer Synapse Stats
- Razer Cortex Gamecaster
- XboxゲームDVR
- Twitch
- Plays TV
AMD Radeonは、Radeonビデオドライバーやゲーム設定の最適化、自動アップデートなどの多くの機能を搭載したダッシュボードです。AMD Radeon Overlayを完全に無効化することはできませんが、ほとんどの場合、問題を引き起こす原因となっているのはキャプチャーおよびストリーミング機能のReLiveです。これを無効化する方法は以下のとおりです。
- システムトレイをクリックして、隠れているアイコンを表示します
- Radeonのアイコンをダブルクリックします
- ReLiveをクリックします
- 「Global(グローバル)」内のReLiveのステータスを確認します
- オンになっている場合はオフにしてください
- AMD Radeon Softwareウィンドウを閉じてください
Discordはゲーム用に作られたVoIP(ボイスオーバーインターネットプロトコル)アプリケーションです。オーバーレイを利用すると、ゲームをプレイ中にDiscordアプリケーションにアクセスできます。完全に無効化するか、LoLでのみ無効化することも可能です。
完全に無効化する方法は以下のとおりです。
- システムトレイをクリックして、隠れているアイコンを表示します
- Discordのアイコンをダブルクリックします
- Settings(設定)アイコンをクリックします
- ナビゲーションバーのOverlay(オーバーレイ)をクリックします
- 「Enable in-game overlay(ゲーム中のオーバーレイを有効化)」をオフに切り替えます
LoLでのみ無効化する方法は以下のとおりです。
- システムトレイをクリックして、隠れているアイコンを表示します
- Discordのアイコンをダブルクリックします
- Settings(設定)アイコンをクリックします
- ナビゲーションバーのGames(ゲーム)をクリックします
- 「League of Legends」をオフに切り替えます
- Discordの設定画面を閉じます
Nvidia GeForce Experienceはビデオドライバー、ゲーム設定の最適化、自動アップデート機能を搭載したダッシュボードです。これに含まれているNvidia ShadowPlayを利用すると動画を保存したり、スクリーンショットを撮ったり、ゲームプレイを配信したりできます。
- システムトレイをクリックして、隠れているアイコンを表示します
- Nvidiaのアイコンを右クリックします
- GeForce Experienceをクリックします
- Settings(設定)アイコンをクリックします
- 「In-Game Overlay(ゲーム内のオーバーレイ)」をオフにします
- GeForce Experienceのウィンドウを閉じます
Overwolfは他のソフトウェアのオーバーレイを強化するプラットフォームで、通常ならゲーム画面を小さくするか閉じなければ利用できない、様々なアクションを行えるようになります。
- システムトレイをクリックして、隠れているアイコンを表示します
- Overwolfのアイコンを右クリックします
- Settings(設定)アイコンをクリックします
- Overlay & Hotkeys(オーバーレイとホットキー)をクリックします
- ゲームの一覧からLeague of Legendsを見つけます
- LoLのオーバーレイをオフにします
- Overwolfのウィンドウを閉じます
Razer Synapseにはドライバー、マクロプログラミング、周辺機器のカスタマイズ、自動アップデートが搭載されています。さらに、Razer Statsが含まれており、ゲームをプレイ中のマウスのクリックやキーストローク、ヒートマップ、その他のデータをキャプチャーします。
- システムトレイをクリックして、隠れているアイコンを表示します
- Synapseのアイコンをダブルクリックします
- Stats(統計)をクリックします
- 新たに開いたウィンドウの右上にあるSettings(設定)アイコンをクリックします
- 「Data Tracking(データトラッキング)」をオフにします
- メッセージが表示されたらOKをクリックします
- Razer StatsとRazer Synapseのウィンドウを閉じます
希望する場合、または無効化してもパフォーマンスの問題が解消しない場合は、Razer Statsを手動でアンインストールすることが可能です。
- PCを開きます
- デフォルトの場所にインストールしているなら、C:\ProgramData\Razer\Synapse\ProductUpdates\Uninstallers\RzStatsを開きます
- Razer_RzStats_Uninstall.exe(または同様の名前のファイル)をダブルクリックします
- コンピューターを再起動します
Razer Cortexには、Razer Synapseと同じ便利なツールと、Gamecasterキャプチャーオーバーレイが含まれています。
- システムトレイをクリックして、隠れているアイコンを表示します
- Razerのアイコンをクリックします
- Launch Cortex(Cortexを起動)をクリックします
- Gamecaster(ゲームキャスター)タブをクリックします
- 「Enable Gamecaster(ゲームキャスターの有効化)」をオフにします
- Razer Cortexのウィンドウを閉じます
「ゲームDVR」(ゲーム録画)機能は、Windows 10に内蔵されています。使用しているバージョンに応じて、この機能はWindowsの設定、またはXboxアプリケーションのいずれかの一部となっています。
Windows 10 Creators Update以降をお使いなら、Windowsの設定からこの機能にアクセスできます。
- スタートメニューを開きます
- 設定アイコンをクリックします
- ゲームオプションをクリックします
- ゲームバー内の「ゲームバーを使ってゲームクリップ、スクリーンショットを記録し、ブロードキャストする」といった説明がある項目をオフにします
- 設定ウィンドウを閉じます
Windows 10 Anniversary Updateを利用しているなら、この機能はXboxアプリケーションに統合されています。
- スタートメニューを開きます
- すべてのアプリをクリックします
- Xboxをクリックします。まだログインしていない場合は、ここでMicrosoftアカウントにログインする必要があります
- 設定アイコンをクリックします
- ゲームDVRタブをクリックします
- 「ゲーム録画で、ゲームクリップとスクリーンショットを録画」といった説明がある項目をオフにします
- Xboxウィンドウを閉じます
Twitchアプリには、Twitchのストリームにアクセスしてストリーミングを開始する自動のオーバーレイが用意されています。これを無効にする方法は以下の通りです。
- システムトレイをクリックして、隠れているアイコンを表示します
- Twitchのアイコンをダブルクリックします
- 右上のドロップダウンの矢印をクリックし、「Settings(設定)」を選択します
- 左側のメニューから「In-Game(ゲーム内)」タブを選択します
- 「In-Game Overlay(ゲーム内のオーバーレイ)」をオフに切り替えます
- Twitchアプリを閉じます
Plays TVには、ユーザーがゲームをプレイしているのを感知すると、自動的にゲームを録画するオーバーレイが用意されています。これを無効にする方法は以下の通りです。
- システムトレイをクリックして、隠れているアイコンを表示します
- Plays TVのアイコンをダブルクリックします
- 左下の「Settings(設定)」をクリックします
- 動画タブの「Recording Mode(録画モード)」より「Manual(手動)」を選択し、自動録画を無効化します
- 設定ウィンドウを閉じます